お友達と一緒にプログラムに参加するビーバー・カブスカウトを含めると総勢60名以上!
どんな「ワクワク」があるか、覗いてみましょう♪
茨城県独自の緊急事態宣言が出されていたため、当初2月に予定されていたワクワク自然体験あそびを3月に延期。しかし、実施日数日前まで天気予報は雨(降水確率80%)☔
開催が危ぶまれていましたが、迎えた当日は晴れ!日中は汗ばむほどの陽気となりました!!
ボーイスカウト日本連盟主催の文部科学省委託事業。新型コロナウイルス感染症の流行による子どもたちの屋外活動の減少や未知の感染症への不安の高まりを考慮し、各地の感染状況や感染防止に十分留意した上で、自然の中での体験活動を全国的に展開するもの。
受付は9時からを予定していましたが、10分前には徐々に参加者の方が集まってきました。
間隔を空けて五十音別に設置した3つの受付ブースで参加者の受付を行います。
「みなさん、間隔を十分に取ってください、順番に検温しますね。」
さあ、いよいよ、「ワクワク自然体験あそび」午前の部の開会式です。
コロナ禍でボーイスカウト活動に時間制限があるため、今回は午前と午後にプログラムを分けて活動を行います。
また、ソーシャルディスタンス等を考慮すべく組ごとにリーダーを配備し監視、必要に応じて注意喚起を行います。
参加してくれたお友達とスカウトを9つの組に分けて整列。
全体スケジュールの説明を受けるだけでなく、ボーイスカウトの敬礼も学びます。
「2年生以下のお友達は、右手の人差指と中指を付けたまま伸ばしましょう。(ビーバーサイン」
「3年生以上のお友達は、右手の人差指と中指を立てて広げましょう。(カブサイン)」
午前の活動は9つの組を大きく2つのグループに分けて、自衛隊によるプログラムとユニセフによるプログラムに交互に参加します。
自衛隊のプログラム
自衛隊の方々によるワークショップでは組紐を使ったキーホルダー作りをしました♫低学年のお友達にはちょっと難しかったかな…でも高学年のスカウトが自然な感じでフォローしている姿がありましたよ♪
普段は保護者の方と参加しているビーバー隊のスカウトも見様見真似で一生懸命取り組みます。途中、わからなくなっても大きな声で「ここがわかりません!教えてください!」と自衛隊の方に自ら質問している姿に成長したなぁと感じました。わからない事は恥ずかしい事ではないと思います。その時にどうすれば良いか?をスカウト自身で解決しようとしたのです。もちろん、わかったら「ありがとうございます!」とお礼をキチンと言えていました。ボーイスカウトでは異なる年齢の方たちと関わる事が多いので自然と人間力が鍛えられるのかもしれません。丁寧に何度も教えていただいた自衛隊の皆さまありがとうございました。
ユニセフのプログラム
ユニセフのプログラムでは、今回参加したお友達と同い年ぐらいの海外の子供たちで、劣悪な環境で生活している様をお話していただきました。
- 現在の日本ではあまり感染することがなくなったマラリヤですが、このマラリヤに苦しみ蚊帳が手放せない地域がある
- 戦争時代に埋められた地雷がまだ残っており、毎年何人もの犠牲者が出る地域がある
- 綺麗な水を汲むために、何Kgもある水瓶を担ぎ往復を繰り返す子供たちがいる
また、まもなく発生から10年を迎える東関東大震災の時の状況についても、写真を交えお話をしていただきました。
低学年のお友達には少し難しい話だったかもしれませんが、真剣な表情で話を聞き、たくさん質問をするお友達も散見されました。
これから世界中で2030年までに取り組まなければいけない17個の目標であるSDGsを取り入れたお話も同世代の子ども達の話を聞いて実際に起きている身近な問題なのだと感じました。
「ユニセフ職員の方、貴重なお話ありがとうございました!」
午前のプログラムで一汗かいた参加者のお友達とスカウト達。
午前の閉会式を終えた後は、お待ちかねのお昼ごはんです♪
久しぶりに青空の下で食べるお弁当、いつも以上に美味しいね!
続いて、午後のプログラムの開始です。
午後は各隊(ビーバー隊、カブ隊、ボーイ隊)で検討に検討を重ねて作成したプログラムです。
今度は9つの組を大きく3つのグループに分けて、各プログラム約30分ずつ体験していきます。
「みんな楽しみだね♪」
ビーバー隊プログラム(ネイチャーゲーム)
カブ隊プログラム(ひらがな探しハイキング)
カブ隊では「ひらがな探しハイキング」を行います。
ルールは以下のとおり。
「みなさん、ここは果樹園です。 今年もいろいろな果物の芽が出てきましたが、なぜかすべて土筆や四角い実の形をしていて何の芽か分からなく困っています。よく見るとそれぞれに『ひらがな』が浮き出ているようです。みなさんでひらがなを集め、組み合わせてできる果物が何か考えてください。」
果樹園の地主の頼み事を聞いたお友達とスカウトは、組ごとに果樹園をハイキングしながら、ひらがなが浮き出た土筆や四角い形の実を探します。
土に埋まっていたり、木になっていたり、はたまた物かげに隠れていたり、と所々にある土筆や四角い形の実を一心不乱に探索。
「みんな、いくつ集まったかな?」
約20分の探索(ハイキング)を終えたお友達とスカウトは、再び果樹園の地主の前に集合。
さあ、今度は3分で果物を見つけよう。
「よーい、スタート!」
果樹園の地主の合図を皮切りに一斉に果物の名前が飛び交います。
「もも」「りんご」「みかん」・・・
中には「いちご」「『い』は見つけていない!」、「すいか」「それは野菜!」なんて指摘し合う組や「しゃいんますかっと」「あっぷるまんごー」と大人顔負けの果物を探し出す組もあり、賑やかに、軽やかに果物を見つけていきます。
最後は各組の代表の子が見つけた果物をみんなに紹介します。
どの組もたくさん果物を見つけたね。初めて聞いた果物もあるかな?お父さん、お母さんに買ってもらって食べてみよう♪
ボーイ隊プログラム(からだものさしゲーム)
ここでは、ボーイ隊(小学校6年生~中学生)とベンチャー隊(高校生)のお兄さんお姉さんのコーナー「からだものさし」ゲームに挑戦します。
「みんなは定規やメジャーがない所で距離や長さを測るときどうしたらよいと思う?」
「えーそんなの出来ないよー」と子供たち。今日は生活でもちょっと役に立つスカウトの技を体験します。
- 自分の体の部分を測ってみよう
まずは自分の「手のひらを広げた長さ」と「こぶしの長さ」を実際のものさしではかって記録します。これが自分の「からだものさし」のひとつです。
- 次に歩測(ほそく)という方法で、自分の一歩の長さをはかります。
組ごとに広場の向こうの線からベンチの所まで(29.25m)を「よーいドン」で歩いて「何歩」か数えます。「1,2,3…」一人ひとり歩数は違うことを発見!『29.25メートル÷自分の歩数=自分の一歩の長さ』です。君の一歩は50センチかな?75センチかな?
- 自分の「からだものさし」を使って、物の長さを測ってみよう!
組の代表を決めて、長い木の枝の長さを「手のひらの幅」や「こぶしの幅」を組み合わせてはかってみます。『手のひら(〇㎝)×5つ分+こぶし(〇㎝)×1つと半分=枝の長さ』こんな感じで自分のからだの部分を使って、物のだいたいの長さを知ることができます。小学生低学年のお友達も上手にできました。他にも歩測を使っておおよその長い距離をはかることも可能です。
- 今日のからだものさしの応用編!「横だおし法」を使って、国旗のポールの長さを測ってみよう!
遠くに立っている高いポールをどうやってはかるのかな? 「えー!そんなのムリだよぉ」。子供たちにボーイ隊のお兄さんお姉さんが説明します。「少し遠くから手を伸ばしてペンをもってみてね。ゆっくり近づいていって、ポールとペンが重なったら90度倒してみてね。ペンの先と同じ場所に友達に立ってもらったら、さて、どうしたら距離がわかるかな?」 すると「あっ!歩測で分かるんだね!」とお友達が気づきました。今日はたくさん発見ができたかな?「からだものさし」を使って遊びや生活で役立ててね。
すべてのプログラミが終了し、閉会式。
初めて会ったお友達どうし、午前の開会式のときは心なしか緊張した面持ちでしたが、今はみんな晴れやかな顔に。
今日のワクワク自然体験あそびで体験した出来事や、初めて会ったお友達、思い出になると良いね♪
閉会式が終わった後は、スカウトとリーダーでゴミ拾い。
スカウト達もたくさんのお友達と遊ぶことができて、疲れているけど晴れやかな顔立ちです。
今日初めて会った子たちばかりなのに、開放的な自然の中で遊べばすぐ仲間になれる、そんな気がしました。
ボーイスカウト取手第3団のスローガンは「学校では体験できないこと」。ご興味のある方は普段の活動にも足を運んでいただければ幸いです。